県指定有形文化財 二十五菩薩像

東山町松川には、平安時代後期、都の仏師の作とされる25体の菩薩像を祀った菩薩堂があります。
阿弥陀堂の代表格としては中尊寺の金色堂が知られており、伝説によると、白ひげの洪水の際、東屋敷の三平が、流れ着いた菩薩を拾い上げ、お堂に祀ったとされます。
平安時代の後期、釈迦の教えが及ばなくなるという末法思想が広がったため、「この世も末だ」と信じる人々は、阿弥陀如来の力によって極楽浄土へ迎えられたいと願うようになりました。
二十五菩薩は、極楽浄土から阿弥陀如来や観音菩薩などが死者を迎えにくる「来迎」の様子を、立体的に描いた仏像で、全国的にも珍しいものです。
かすかに残る漆から、二十五菩薩にも金色堂の仏像と同じく金箔が施されていたことがわかっていますが、残念ながら、完全な姿の仏像はありません。
都の仏師の作とされるこれらの仏像は、その見事な彫像から、完全体ならば国宝級とされています。昭和31年、岩手県有形文化財に指定されました。

所在地 一関市東山町松川字町裏の上33-1
連絡先 一関市東山支所 地域振興課
電話 0191(47)4544
FAX 0191(47)2118
交通アクセス(JR) JR大船渡線 松川駅下車 タクシーで5分
交通アクセス(車) 東北自動車道・一関ICから30分
駐車場 松川公民館駐車場 30台
時間 平日9:00~16:00
料金 無料